昨年は、パラオは選挙の年であった。9月23日(火)に正副大統領の予備選挙が行われ、11月4日には正副大統領本選挙、国会議員総選挙と共に23項目の憲法改正案の是非を問う国民投票も行われた。2004年の憲法改正で、正副大統領選挙がランニングメイト制になり、国会議員の任期による資格制限(上下両院を通じて3期まで)が定められて始めての選挙であった。一方で、今回の憲法改正案の中には、議員の資格について任期制限をなくすという提案も入っており、どのような判断が下されるか、注目されるところであった。
筆者は、9月の正副大統領の予備選挙の際に、パラオ取材を行った。その時の様子も含め、選挙結果をレポートする。
<1>正副大統領選挙
これまで、パラオでは、正副大統領はそれぞれ別個に立候補し、選挙されていた。そのため、意見が違う、場合によっては敵対する2人が、結果として正副大統領のコンビを組むこともあった。こうした事態を避けるために、アメリカの大統領選挙と同様のランニングメイト制が取り入れられた。コンビの組み方が、選挙結果に影響することが予想されるため、どの様な組み合わせで立候補するかが注目された。大統領選の有力候補の1人であった上院議長(当時)スランゲル・ウィップス・シニア氏が副大統領候補を発表したのは、立候補締め切りぎりぎりであった。
ランニングメイト制については、パラオ内での評価はばらばらであった。立候補者は、そのメリットを認め、自らの副大統領候補とのバランスの良さを強調した。アイバドル・ユタカ・ギボンズ氏は、今回はとりあえずの実験であり、このやり方が良いかどうかは、4年後に分かるであろう、と語っていたが、ともかく今回やってみてその結果で評価するという声は多かった。無論、正副大統領が対立しない利点をあげて賛意を示す人もいれば、逆に、大統領と副大統領がセットになることにより国民の選択肢が少なくなってしまうとマイナスを強調する人もいる。元大統領クニヲ・ナカムラ氏は、政党が根付いていないところでは、バックボーンがないので、選挙目当ての野合に陥りやすく、ランニングメイトは機能しないと、パラオ社会の構造的な問題を指摘していた。
大統領選に立候補したのは、最終的に4組となった。副大統領(当時)カムセック・エリアス・チン=上院議員(当時)アレン・シード(前者が大統領候補)、上院議長(当時)スランゲル・ウィップス・シニア=官房長官(当時)ビリー・クワルティ、上院議員ジョシュア・コシバ=ペリリュー州知事ジャクソン・ギライガス、台湾大使(当時)及び弁護士ジャンセン・トリビヨン=下院議員(当時)ケライ・マリウルである。候補者が3組以上の場合には予備選挙が行われることになっており、9月23日に投票が行われた。
○予備選挙
予備選挙では、現職副大統領のチン氏、上院議長で国民的に人気の高いスランゲル氏、弁護士でアイライをベースにした有力者ジャンセン氏の3氏が有力とみられていた。
9月23日は、朝7時から夕方7時まで投票が行われた。コロールでは、投票日の選挙運動が一切禁止されたため、街頭の選挙看板は撤去されたり、覆いをかぶせられたりしていた。各選挙本部の看板すら覆い隠されていた。当日夜にはコロールの文化センターで開票が始まり、コロール州とアイライ州の開票を終わらせ22時過ぎにその日の分は終了した。開票所には、各陣営の運動員が張り付いて、開票状況をチェックしている。ある程度開票がまとまると、選挙管理委員長がその結果を発表する。その場に、上院議員でラジオパーソナリティーのアルフォンソ・ディアズ氏がいて、発表直後にラジオで票数を伝える。
スランゲル氏の選挙本部では、支持者が集まり、大鍋から煮魚やタロイモなどローカルフーズをそれぞれ皿に取り、食事をしながら結果発表を聞いている。支持者が集まるテントには大きな液晶ディスプレーが用意されており、コンピューターとつないで、発表があるたびごとに数字を表に書き入れて表示する。長椅子に座って、ローカルフードを食べながら、大型ディスプレーの数字に一喜一憂する独特の光景が見られた。
開票は、予想通り三者の争いになったが、基本的には、1位チン氏、2位ジャンセン氏、3位スランゲル氏、かなり差があって4位コシバ氏のパターンのまま推移した。翌24日10時から開票が再開されたが、このパターンは変わらなかった。海が荒れていたため、カヤンゲルからの投票用紙の到着が遅れた。コンパクトロードが完成しているため、投票用紙はボートでアルコロンまで運ばれ、そこからは車で運ばれた。他地区の開票が終わっていたため、ラジオで中継をしていたディアズ氏が、投票用紙を運んでいる車に向かって早く届けるように呼びかけるシーンもあった。前日のコンピューター画面のディスプレー共々、20世紀には考えられなかった変化を感じさせられた。カヤンゲルの開票が15時半に終了。トビ、ソンソルのプロパー(現地での投票)と海外票は9月30日に開票する旨の宣告をして、選挙管理委員会は一旦解散。
最終的な予備選挙の結果は、1位チン氏3027票、2位ジャンセン氏2526票、3位スランゲル氏2248票、4位コシバ氏1387票で、チン氏とジャンセン氏が本選に進んだ。なお、予備選挙の登録選挙人総数は14050人、総投票数は9295票で、投票率は66%であった。前回2004年の選挙では、当時現職のレメンゲソウ氏の再選が確実視されていたため、予備選挙の投票率は57.7%と低かったが、それ以外は、基本的に70%を超えている。今回、激戦であった割には投票率が低かったといえよう。10時過ぎから急に天候が崩れ、大雨になった影響があったのかもしれない。組織選挙に弱く、人気に頼って広く人々に呼びかける戦術をとっていたスランゲル氏にとっては、投票率の低さが災いした部分があろう。
○本選挙
結局、現職副大統領のチン氏と、アイライをベースにした弁護士で有力者のジャンセン氏の争いとなった。チン氏は、手堅い実務家型の政治家である。筆者のインタビューに対し、来年に迫ったコンパクトの初期15年の終了への対応(どの様にコンパクトに基づくアメリカからの援助を継続するか)を最重要問題とし、経済の中心となる観光については、現在の年間観光客数85000人を増やしていくには、観光客の来島時期をうまく調節して、毎月のホテルの部屋の稼働が平均的に上向くようにする必要がある、また、日本に行くには75ドルのビザ費用が掛かるのだから、日本からの訪問者にもそれなりの入国費を支払って貰い、相互主義で収入を増やすことは問題無いはずだ等、極めて堅実な見解を示していた。
これに対し、ジャンセン氏は、選挙民へのメッセージは直接で分かり易いものを示すべきとし、現在厳しい状態にあるパラオの経済を考えた時、パラオの全世帯のの収入を調査し、一定程度以下の世帯には、18ヵ月を限度として生活費用の援助を行う。これにより、各家庭の生活立ち直りをバックアップすると共に、消費を活性化させて、経済立ち直りにつなげる、と主張。2300世帯に1ヵ月100ドルを1年間支給しても、3百万ドルなので、そのやりくりは可能である。いわばパラオ版のニューディール政策のようなものだと大胆な政策提言を示した。
パラオの大統領選挙は、予備選終了後に本格化するといわれている。有力者が応援の見返りと当選の可能性を秤にかけて、残った2候補のどちらを応援するかを予備選後1,2週間で決めるのが通常である。当然、予備選で落選した候補の取り込み合戦も始まる。予備選で500票差で2位になったジャンセン氏は、スランゲル氏とコシバ氏の支持の取り付けが重要なポイントと語っていた。予備選前は、コシバ氏は本戦ではジャンセン氏を支持することは間違いないといわれていた。また、スランゲル氏かチン氏が予備選で落ちた場合には、いずれにしても相手の応援に回ると考えられていた。ところが、10月の上旬に、スランゲル氏はジャンセン氏支持を打ち出した。コシバ氏がジャンセン氏を支持したのは間違いない。ジャンセン氏は当選確定後、コシバ氏をコンパクトの交渉委員長に指名し、コシバ氏と組んだギライガスペリリュー州知事を閣僚に起用する意向も示している。
スランゲル氏の支持で、ジャンセン氏が逆転を果たしたことは、数字の上から容易に推測できる。では、スランゲル氏はなぜジャンセン氏支持に回ったのか。スランゲル氏の予備選落選決定直後から、長男が上院議員を目指して活動を始めた。公式な立候補は既に締め切られているが、パラオの選挙では、立候補者以外への直接書き込み(write-in)が認められており、これによる上院当選を目指した(父親のスランゲル・シニアは、議員任期回数制限により今回の選挙では、議員資格を有していない)。スランゲル・ジュニアへの支持が、バーター条件になったのではないだろうか。実際、スランゲル・ジュニアは直接書き込みで上院トップ当選を果たしている。
最終的な、大統領選挙は以下の通りで、ジャンセン=マリウル組みが約200票差で勝利を収めた。ジャンセン氏は、1992年、1996年に続く3度目の挑戦で大統領当選を果たした。1月15日の就任式から、ジャンセン・トリビヨン新大統領の政権が発足、国民は新たな動きに強い期待を示している。
2008年正副大統領選挙結果(本選挙11月4日)
本選挙 :登録有権者数14,289名 投票数10,469名(投票率73%) |
【正副大統領選挙】
ジャンセン・トリビヨン(大統領候補)ケライ・マリウル(副大統領候補)
:5,040票(65.0%)
エリアス・カムセック・チン(大統領候補)アラン・シード(副大統領候補)
:4,828票(32.7%)
白票 : 504票
無効 : 50票
書き込み : 47票
却下 : 0票 |
<2>国会議員選挙
2004年の憲法修正で、議員の任期制限(上下両院通じて合計3期まで)が定められたため、ベテランの議員が立候補出来なくなり、国会議員選挙では、大統領選挙以上の“チェンジ”が起こった。
○上院
上院は定数が9名から13名に増員された。現職9名のうち、4名が任期制限で立候補が出来なくなり、スランゲル・シニア氏とコシバ氏は大統領に立候補し、アレン・シード氏は副大統領に立候補した(結果は、全員落選)。他の5名は上院に立候補したが、当選したのはメリブ・メチュール氏とアルフォンソ・ディアズ氏の2名のみで、現職3名が落選した。一方で、スランゲル・ジュニア氏は、前述のように、父親の大統領予備選落選後、急遽直接書き込みでの上院当選を目指し運動を展開、6709票を集めてトップ当選した。パラオでも前代未聞の出来事である。1994年の独立記念セレモニーの時には、下院議長であった父親の代理としてスピーチをし、事業面でも実質的な取り仕切りを行ってきており、若い層での知名度は相当なものであった。本人の実力と共に、大統領選に落選したとはいえ、スランゲルファミリーの人気の強さを裏付けるトップ当選であったといえよう。なお、スランゲル・シニア氏の奥さんはパラオ人ではない。大統領選では、奥さんの側のファミリーの票が無く不利だったと言われた。ジュニアも母親譲りで、見たところは白人である。アメリカのオバマ大統領と似たパターンとなった。
また、レメンゲソウ前大統領は、自ら上院議員に立候補するとともに、閣僚の多くが上院を中心に議員に立候補した。議会で一定の勢力を保つことにより、大統領を退いた後も、政治的な力を維持しようと図ったと思われるが、本人が11位での当選で、レメンゲソウ内閣から議員に当選したのは、下院(コロール州)のアレキサンダー・メレップ氏だけであった。ここにも、“チェンジ”の風が大きく吹いた。
○下院
下院は各州1名、総数16名からなる。任期制限により、現職4名が下院に立候補したが、1名が落選、現役の当選は、カリストス・ニルトロン氏(アイメリーキ州)、ノア・イデオン氏(オギワル州)、ジョナサン・ショー・イサエル氏(ペリリュー州)の3名となり、大半が新しいメンバーとなった。また、コロール選出のジョエル・トリビヨン氏は上院に転出して当選。なお、下院でも、直接書き込みによる当選がソンソル州であった。
○“チェンジ”の現れ
上下両院の当選者は11月下旬にそれぞれ集会を行った。上院は、ミルブ・メチュール氏を、下院はアレキサンダー・メレップ氏を議長に選出するなど、院内の人事を早々に決めた。従来、独立以前からの派閥争いがあり、なかなか院内人事が定まらなかった。議員の大幅な“チェンジ”により今までの派閥争いは快勝し、新しい動きが始まりつつある。1月末には、大統領が指名する閣僚の承認審議が上院で行われる。こちらも、今迄は難航することが通常であったので、どのような判断が下されるか注目される。
<3>憲法修正投票
総選挙とともに、憲法修正の国民投票が行われた。国民投票にかけられた修正案は、本誌前号(2008年8月号通巻132号)で紹介した憲法制定会議発案の22項目に、国会発案1項目が加わり全部で23項目となった。追加されたのは、裁判官の候補を指名する司法指名委員会についてで、委員は全てパラオ人でなければならない、とするものである。
投票の結果、「パラオ人の血を受け継いでいない者でも、3歳以下でパラオ人の養子になった者はパラオに帰化を申請できる」という項目についてのみ否決され、他は承認された。全部で23の項目に亘るため、修正の内容は様々であるが、憲法の記述についてパラオ語を優先させる(今迄は英語)等、伝統保持については強化する方向の項目が多かった。結局、パラオの血が入っていない者にはパラオの市民権を与えない今迄の憲法の大原則に穴を開けようとする項目のみが否決された。この点では、パラオ国民は“チェンジ”ではなく伝統をとった。また、正副大統領のランニングメイトも廃止され、国会議員の任期制限も撤廃されることになり、この点でも原点に戻った。
憲法修正提案の項目は以下の通り。*本誌前号での紹介は、新聞報道等に基づくもので正確性を欠いていた。以下のものは、投票用紙見本に基づく。
(1)8条3項、正副大統領の資格→「35歳以上で、選挙に先立って5年間パラオの居住者であった他国の市民でないパラオ市民」
(2)8条4項、正副大統領選出方法→「大統領及び副大統領は両者同時に投じられる1票で選出されなければならない」を削除。正副大統領のランニングメイト制を廃止。
(3)8条4項、正副大統領の就任日時→「正副大統領は、総選挙後の1月第3木曜日11時に選出された正副大統領が就任した時点で現職期間を終了する。」
(4)4条14項追加、陪審員による裁判→「国会は、法により定められた方法で刑事及び民事裁判において陪審員による審理が行われるようにする。但し、刑事犯罪で2009年12月31日以降に犯されたとみなされ、12年以上の懲役に当たる犯罪の場合は、被告人は法により定められた方法で陪審員による審理を受ける権利を有するものとする。」
(5)9条6項1号、国会議員資格→「パラオのみの市民」
(6)9条8項、国会議員報酬→「第8期国会議員の報酬は給与として支払われ、その当初の額は法によって定められるが、第7期国会議員の報酬額を超えてはならない」
(7)9条11項、議員の就任日→「現職国会議員の任期は、総選挙の後の1月第3木曜日に行われる選出国会議員の就任の時をもって終了する。国会両院は総選挙後の1月第4火曜日に開会し、4年の間定期的に会議を持つ。」
(8)9条、国会議員の任期制限の撤廃
(9)10条2項、最高裁控訴部門と審理部門の分離→「最高裁判所は、控訴部門と審理部門からなる正式記録裁判所である。最高裁判所は、1名の最高裁判所長官と3名以上6名以下の陪席判事とから構成され、両者とも前述2部門の構成員とする。しかし、国会が控訴部門を担当する判事追加のための支出を決定した場合には、最高裁長官は控訴部門の判事を分離し、そのための規約並びに規則を定めなければならない。」
(10)14条2項3項(追加)、憲法修正投票及び修正の発効→「修正提案がこの条の要件を満たすと選挙管理委員会が認証した後、総選挙の前後6ヶ月以内に全国投票が行われない場合には、修正提案について法の定めに従い全国投票を行う。」「全国投票で過半数を獲得し、かつ、4分の3以上の州によって修正提案が承認された場合、当該修正は修正そのもので定められた発効日に発効する。発効日が定められていない場合には、投票結果が認証された日に発効する。」
(11)4条15項(追加)、学問の自由の保障→「中級以上の教育及びそれ以上の高等学習機関における学問の自由は保障される。」
(12)3条1項、市民権及び多重市民権の定め→「片親または両親がパラオ市民であるか、パラオの血を受け継いでいると認められる者はパラオ市民である。他の国の市民権は、その者のパラオの市民権に影響を与えない。」*現行の2項3項廃止
(13)3条4項、養子の帰化→「パラオの血を受け継いでいると認められない両親から生まれた者で、3歳までに片親又は両親がパラオ市民である親によって養子となっている者は、パラオに入国、居住する権利、並びにパラオに帰化するために国会の特別の行動を通じて請願する権利を含む法の規定するその他の権利及び特権を享受することができる。」
*この提案は否決
(14)7条、不在者投票→「選挙の間、パラオの領域外に居る投票者の投票は、不在者投票用紙によってのみなされる」
(15)8条8項、外交目的のための外国による土地所有→「パラオと外交関係を樹立している国は、二国間条約または協定に従い外交目的のために土地を獲得することができる。」
(16)8条8項、99年間迄の私有地貸与→「市民でない者は、土地に対する権利を獲得することはできない一方で、パラオ市民は、パラオ市民でない者或いはパラオ市民によって完全に所有されているのではない団体に対し、99年を上限として土地を貸すことができる。」
(17)5条3項(追加)、伝統的リーダーによる伝統保持→「政府は、パラオの伝承、文化、言語、慣習および伝統の維持、保護、増進について伝統的リーダーを助けるための前向きな措置をとらなければならない。」
(18)4条13項、同性婚の禁止→「パラオ共和国内で契られる婚姻は男女の間でなされなければならない。」
(19)6条、無料の義務教育の年限設定→「「無料又は補助金付きの健康保険による国民の健康と社会福祉の促進、法の定めるところによる1年生から12年生までの公共の無料の義務教育」
(20)4条16項(追加)、健康予防措置→「政府は法の定めに従いすべての市民に無料の健康のための予防措置を施さなければならない。」
(21)13条2項、憲法におけるパラオ語の優先→「この憲法は、パラオ語と英語でそれぞれ記述されているが、その権威は同等である。抵触がある場合は、パラオ語による記述を優先させる。」
(22)1条1項2項、領土・領域に関する規定→領海200海里としていたのを、200海里の排他的経済水域に変更。*詳細略
(23)10条7項、司法指名委員会のメンバー→「司法指名委員会は7名からなり、そのメンバーは全てパラオ共和国憲法3条に定めるパラオ共和国市民でなければならない。7名のうちの1名は最高裁判所長官であって委員長を務める。弁護士会からは市民である会員のうち3名を同委員会に選出し、大統領は弁護士会以外から市民を指名する。」*国会の発案による修正提案。
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<ジャンセン・トリビヨン大統領略歴>
1946年7月22日生まれ。コロラド大学で政治学の学位を得る。
その後、ワシントン大学 ロースクールで法学博士。
米国ワシントン州、グアム、北マリアナコモンウェルス、
ミクロネシア連邦、パラオ各弁護士会会員。
1973年グアムで弁護士。
1981年第1期パラオ国会上院院内総務。
1981年からコロールで弁護士。
1999年アイライ酋長ニラケッド。
*大統領就任でニラケッド返上。
2001年台湾大使。
2008年大統領に選出される。
<ケライ・マリウル副大統領略歴>
1951年6月4日生まれ。
1976年キャノン国際ビジネスカレッジ卒業。
1993年から連続4期下院議員。
2008年副大統領に選出される。
撮影:竹内 弘真
●上院議員選挙 (上位13名当選)
1.Write-In: Surangel Whipps Jr. 当6,709
2.Raynold Arnold Oilouch 当6,392
3.Mlib Tmetuchi 当5,646 (現)
4.Joel Toribiong 当5,403
5.Kathy Kesolei 当5,240
6.Mark U. Rudimch 当5,106
7.Hokkons Baules 当4,634
8.Adalbert Eledui 当4,128
9.Regina K. Mesebeluu 当 3,938
10.Alfonso N. Diaz 当3,809 (現)
11.Tommy Esang Remengesau, Jr. 当3,772
12.Regis Akitaya 当3,319
13.Paul W. Ueki 当3,211
14. Yukiwo P. Dengok 3,141(現)
15. Caleb Otto 3,080(現)
16. Temmy L. Shmull 3,059
17. John Skebong 3,023
18. Adair Sumang 3,020
19. Masa-Aki N. Emesiochel 2,844
20. Steven Kanai 2,827
21. Santy S. Asanuma 2,743(現)
22. Dilmei L. Olkeriil 2,646
23. Joan Hinang Demei 2,613
24. Elbuchel Sadang 2,434
25. Fritz Koshiba 2,175
26. Haruo Ngiraked Wilter 2,158
27. Jennifer Y. Sugiyama-Yano 2,097
28. Tadashi Sakuma 2,014
29. Roman Yano 1,985
30. Otoichi Besebes 1,954
31. Mario Katosang 1,945
32. Jeff Ngirarsaol 1,872
33. Tadao Ngotel 1,729
34. Earnest Ongidobel 1,557
35. Masayuki Adelbai 1,520
36. Dwight G. Alexander 1,465
37. Lorenza Olkeriil 1,296
38. J. "Risong" Tarkong 1,112
39. Gale N. Ngirmidol 1,052
40. Elia Tulop 925
41. Gillian Johanes 913
42. Ngirataoch Nick Ngwal 757
43. James Unique Orak 496
44. Martin Renguul 235
●下院議員選挙 (選挙区上位1名当選)
1.コロール選挙区 (Koror State)
Alexander Merep 当1,929
Salvador Tellames 751
Hilario "Hill" Ngiraidong 402
2.アイライ選挙区 (Airai State)
Tmewang Rengulbai 当549
Noah Sechalraimul 345(現)
3.ガラルド選挙区 (Ngaraard State)
Gibson Kanai 当446
Salvador Remoket 377
4.アルモノグイ選挙区 (Ngeremlengui State)
Swenny M. Ongidobel 当223
Alonzo Kyota 89
Portia K. Franz 5
5.エサール選挙区 (Ngchesar State)
Secilil Eldebechel 当118
Moses Uludong 103
Sirino Hideo 54
Zacheus Kotaro 45
Marcello Cello Ngirkelau 43
Bonifacio S. Basilius 23
6.カヤンゲル選挙区 (Kayangel State)
Noah Kernesong 当186
Jeffrey Titiml 139
7.アルコロン選挙区 (Ngarchelong State)
Marhence Madrangchar 当203
Faustina K. Rehuher-Marugg 191
Dilmai J. Saiske 188
Don Bukurou 164
8.オギワル選挙区 (Ngiwal State)
Noah T. Idechong 当287(現)
Francis X.Llecholch 142
Krispin Termeteet 77
9.マルキョク選挙区 (Melekeok State)
Lencer P. Basilius 当176
Teodoro Rengulbai 106
F. Kazuo Asanuma 89
Danny Sumang Ongelungel 64
10.アイメリーキ選挙区 (Aemeliik State)
Kalistus Ngirturong 当277(現)
Warren S. Umetaro 205
11.ガラスマオ選挙区 (Ngardmau State)
Rebluud Kesolei 当198
Balkuu Kumangai 96
12.ガスパン選挙区 (Ngatpang State)
Jerry Nabeyama 当101
Valentino Emesiochel 95
13.ペリリュー選挙区 (Peleliu State)
Jonathan "Cio" Isechal 当358(現)
Write-In: Sinton Soalablai 240
14.アンガウル選挙区 (Angaur State)
Horace N. Rafael 当181
Natus Misech 132
15.ソンソル選挙区 (Sonsorol State)
Write-In: Celestine Yangirmau 当76
Edwin Mario 47
Marcelino Xavier 39
16.トビ選挙区 (Hatohobei State)
Wayne Andrew 当40
Sebastian R. Marino 35
Huan F. Hosei 33